香撰堂本舗 / ワンランク上の味わいを食卓に、静岡産100%深蒸茶匠、特許取得の備長炭入り炭火焙煎茶

改・でしゃばり雑学

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茶に関する(効果効能や生活に役立つ)様ざまな雑学情報を発信しています

No.111  急須で淹れるお茶と水出し煎茶、カテキンが多いのはどちら?

カテキンの抽出は、熱いお茶では80%、水出しのお茶では20%という実験結果が出ています。
お茶にはカテキンやアミノ酸をはじめ、さまざまな成分が含まれていますが、お湯の温度によって浸出する成分が変わってくるため、おいしいお茶を淹れるには、それにふさわしいお湯の温度があるのです。
日本茶の主成分である緑茶カテキンは、お茶の水溶性成分ではもっとも含有量が多い成分です。その有用性についても研究がすすみ、健康パワーで注目を集めています。緑茶カテキンを多く抽出するなら、高温のお湯で淹れるのがいいでしょう。また、カテキンはビタミンCを熱から守る作用があり、煎茶に含まれるビタミンCを熱いお茶でも摂ることができます。カテキンはポリフェノールの一種で、カテキンのなかにもさまざまな種類がありますが、注目したいのは、エピガロカテキンガレートという成分。エピガロカテキンガレートは、水や低い温度ではあまり浸出されず、湯温が高くなればなるほど溶出されやすい性質をもっています。そのため、熱い湯温で淹れるほうがカテキンをより効率的に摂れるのです。八十度以上の温度で淹れるのが、健康のためにはおすすめです。

No.112  ビタミンCは熱に弱いのに、お茶から摂取できるの?

ビタミンは、糖質・脂質・タンパク質・ミネラルと並ぶ五大栄養素のひとつ。人間の体内で生成することができないため、食べ物や飲み物から摂取する必要があります。
ビタミンCは加熱する事により壊れてしまうとされていますが、お茶に含まれる「カテキン」が、ビタミンCを守る働きがあります。
お茶は壊れやすいビタミンCを効率よくとることができる貴重な飲み物です。

No.113  元気な赤ちゃんを産むために-妊婦の皆様に-

近年欧米で注目されている無機質、とくに亜鉛・銅が低体重児出産とどのように関係しているかを調べた調査によると、緑茶を飲む人と全く飲まない人の間に大きな開きのあることがわかりました。亜鉛は妊婦に栄養上重要で不可欠な微量元素といわれていますが、この調査で緑茶を飲まない人は、亜鉛不足となることが推定されました。
しかも、コーヒーや紅茶と違い、緑茶のカフェインは体の中にたまりません。だから、妊婦さんも安心して飲むことができます。丈夫な赤ちゃんを産むためにお母さんは緑茶を飲みましょう。

No.114  お茶は1年に何回摘むの?

収穫時期による分類(静岡県の牧ノ原地帯)
①  一番茶    4月25日~5月10日
②  二番茶    6月28日~7月10日
③  三番茶    7月25日~8月10日
④  四・秋冬番茶 10月上旬~10月中旬
一般的に一番茶(新茶)が最も品質が良いとされ、収穫時期が遅くなる毎に価格は安くなります。

No.115  「やぶ北」は有名ですが日本茶の品種はどのくらいあるの?

我々が日常茶飯事として飲んでいるお茶は、植物のチャの葉から作られるものであることは、疑う余地がありません。ところで、日本のチャの栽培品種が、明確に意識されはじめたのは江戸後期になってのことで しかも、観賞用の品種で、お茶を作るための品種ではなかったです。
お茶の収益目的で改良が始まったのは、明治の中ごろから、ご存じの品種「やぶ北」の生みの親杉山彦三郎翁の育種などが古いようです。それでは、現在、日本でのチャの栽培品種は、どの程度存在するのでしょうか。1988頃のデ-タでは、品種登録されたものだけでもおよそ55品が存在します。この内訳は、緑茶用品種43、紅茶用品種11、緑茶・紅茶兼用品種1で、この中にはアッサムチャの血を引く品種もあるのです。緑茶用で、特に煎茶に適した「やぶ北」は、日本各地で最も栽培面積が広い普及品種といえます。「さやまみどり」「かなやみどり」「ゆたかみどり」「やまかい」なども煎茶用としてよく普及しています。玉露では「きょうみどり」「さみどり」「たかちほ」「やまなみ」など、紅茶用では「べにほまれ」など、てん茶用では「あさひ」「おぐらみどり」などが代表的な栽培品種の一例といえるでしょう。また「うんかい」は、かまいり茶に適している品種なのだそうです。とにかく、こうした日本のチャの栽培品種は、現在人の嗜好にあった味をもとめて、さらに進化していくのでしょう。

No.116  ちゃっきり節」って民謡?

「ちゃっきり、ちゃっきり、ちゃっきりよ」という軽快な囃子ことばで、かすりの着物に赤いたすきの茶摘み娘が踊るように振り付けられていることから、伝統的な茶摘み風景を歌ったものと思われがちです。しかしその所作をよくみると、お茶を摘む手つきではありません。両手を前にだして大きな鋏を使う様子を表していることに気がつきます。「ちゃっきりぶし」 は、昭和2年に完成した日本におけるPRソングのはしり、ともいえます。というのは、そのころ、静岡と清水の中間に大きな遊園地を造った静岡電鉄(現在の静岡鉄道)が、北原白秋に依頼してその宣伝用のたねに歌詞を依頼したのが発端です。白秋は静岡の方言や伝説を参考にして作詞したのですが、まさにその頃静岡の茶畑では、従来の手摘みにかわって、効率のよい鋏の使用が増えていました。故郷の九州ではあまり見ることのなかった茶鋏に興味を抱いた白秋が、早速にその様子を織り込んだものと思われます。また、作曲者は民謡研究家としても有名だった町田佳声(嘉章)ですが、彼は、この歌をお座敷の歌として作ったと語っています。「ちゃっきりぶし」は、まさに時代の子でした。茶業界における手摘みから鋏刈りへの転換、また民謡が土から切り離されてお座敷の芸に変容していくこの二つを「ちゃっきりぶし」は見事に象徴しています。

No.117  童歌「ずいずいずっころっばしごまみそずい ・・」の意味

茶壺に追われて戸ピッシャン!というわらべ唄。実は徳川幕府に対する皮肉なのだそうです。3代将軍家光の時代、宇治(京都)から宮廷と幕府へ運ぶためにお茶壺道中が始まりました。
下にぃ下にぃと豪華絢爛だったそうですが、これは、どの程度幕府の権力に民衆が服従しているかを試したものと言われています。お茶壺道中がくると思わず、戸を閉めて家に入りたくなる・・というところでしょうか。
これだけ派手なものですから、当然宇治茶の知名度がアップ、今で云うならば絶大な宣伝効果といえるでしょう。最初3壺で始められたお茶壺道中は、1681年には人夫1140人、馬161頭の規模にまでなったそうです。

No.118  茶畑はなぜカマボコ型なの

昔は庭に植えられてた伸び放題の茶の木から葉を摘んでいました。
喫茶の習慣が普及しお茶が不足するようになると、茶の木を一ヵ所に集めた茶畑ができました。しかし、伸び放題にしては背が高くなりすぎて、茶の木によじ登って摘まなければなりません。その後、茶の木を途中で切ることにより、枝数が多くなる事が発見され、摘採面積が広くとれ、機械の刃形に合った半円球としたために、現在のカマボコ型になりました。

No.119  茶畑はなぜ斜面に植えるの

茶の木は、本来的には日陰を好む性質をもっていますが、日本茶のような小葉種の茶の木は、日当りが良く、傾斜地のように自然に排水がなされる土地を好みます。良質のお茶は山間地でできるといわれるのは、日温較差が大きく、冬でも日当りが良く暖かな南向きの傾斜地が茶の木の育成にとって最適の条件となるからです。もうひとつの良質のお茶のできるところとして、「朝霧」が立ちこめるような山地がよいといわれてきまことからです。

No.120  松尾芭蕉と茶

駿河の国といえばお茶、広沢虎三の浪曲に、「旅ゆけば駿河の国に茶のかおり」という一節があります。この文句は、松尾芭蕉の 「駿河路や はなたちばなも 茶のにをひ」という有名な俳句を下敷きにしています。
元禄7年(1694)、芭蕉は江戸をたって東海道を京に向かいます。しかし途中で大井川の川留めにあってしまい、島田で4泊しました。そのとき、友人への手紙に添えて贈ったのがこの俳句です。意味は、「さすが駿河は茶の産地である、香りの強いタチバナさえも茶にはかなわない。」ということになります。さてこの茶のニオイというのは新茶の香りだと解釈していますが、芭蕉がこの句を詠んだのは旧暦の5月中旬。太陽暦に換算すると6月初めになります。新茶の季節はとっくに終わっています。ではタチバナの香りすら圧倒するという茶のにおいはどんな匂いだったのでしょうか。この時代ほとんどは生葉を釜で炒り、ムシロの上で揉んでから天日干しをしたものです。お茶を炒るのですから、非常に香ばしい、いい匂いがします。芭蕉がかいだ茶の匂いは、黒製とも呼ばれた釜炒り茶の強い炒り香であったと思われます。またこの年より40年ほど後に新芽を蒸し、焙炉で揉みながら乾燥させる現在の煎茶の製法が完成しました。

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