香撰堂本舗 / ワンランク上の味わいを食卓に、静岡産100%深蒸茶匠、特許取得の備長炭入り炭火焙煎茶

改・でしゃばり雑学

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茶に関する(効果効能や生活に役立つ)様ざまな雑学情報を発信しています

No.131  静岡県の有名茶産地分布図と特徴

ー地区 ーーー 番茶摘採時期 ー  特徴----------------
①富士・沼津   5月上旬     太撚り、浅緑色。えぐみある香味
②清水      5月中旬     針状細撚り、浅緑色。香味は淡白
③本山ほんやま    5月上旬~中旬  細撚り、濃緑色。香味上品で濃い
④牧之原             4月中旬     深蒸し系の細粒系多く浅緑色。香り薄く味は濃厚気味
⑤川根                5月中旬     紡錘形細撚り、濃青緑色。香味濃い
⑥掛川                5月上旬     深蒸し系の細粒形多く濃緑色。香り薄く味は濃い
⑦天竜                5月中旬     細撚り、くすんだ黒緑色。香り強く、味は淡白気味

No.132 蓋つきの湯呑みで出てくるときと、そうでないときの違いはあるのでしょうか?

旅館に到着すると蓋つきでお茶が出てきますが、あらたまった席でのおもてなし用という意味でとらえればいいと思います。当然のことながら茶が冷めたり、ほこりが入るのを防ぐ意味もあります。
またいくらあらたまった席でも玉露は蓋つきの茶器では出てきませんし、反対に番茶用には蓋つきの茶器があります。さて、蓋つきのお茶が出てきましたら、茶托の右側に仰向けにして置いておきましょう。
ちなみに茶碗蒸しの蓋は、蓋の裏についた水滴をこぼさぬように、裏返したまま右側に置きましょう。

No.133 家庭でも出来る簡単なお茶の作り方

■用意するもの
茶葉50g(茶葉は摘んですぐのもの)、ホットプレート、きれいなゴザまたは洗濯板、キッチンペーパー、和紙(厚手の物)
1.茶葉をラップでくるみ、電子レンジで1分間蒸して、青臭みを取る。
2.取り出した茶葉を、ゴザかキッチンペーパーの上で冷まし、ゴザか洗濯板の上で転がすように軽く揉む、茶葉内部の水分を揉み出すように。五分くらい揉んだら、丁寧にほぐして広げる。
3.100~150℃にしたホットプレートに和紙を敷き茶葉を入れ、茶葉を絶えず持ち上げるように攪拌し、表面の水分を乾かす。
4.茶葉を取りだし、ゴザまたは洗濯板の上で揉み、ホットプレートの上で乾燥を繰り返す。
5.最終工程の乾燥に入る前にホットプレートを100~120℃に調節し、茶葉の粉を取り除き、和紙かキッチンペーパーを敷いた上に薄く広げ、時々攪拌しながら15~20分乾燥すると出来あがりです。

No.134 お茶で効菌枕カバー

洗濯した枕カバーをお茶で煮て、水洗いせずに軽く絞って干す。 そうすると嫌な匂いもつかずに雑菌も尽きにくくなります。
●解説:大妻女子大学農業博士 大森 正司教授「お茶で枕カバーを洗うというのは大変面白いと思います。カテキンが 効菌効果というものを持っているのです。髪の毛には沢山のバクテリアがついているわけですから、夜寝るときそれが増える訳なのですけど、お茶で洗った枕カバーは、微生物を抑えてくれます。お茶のかおりで安眠もできるし、体にも良いと思います。」
ーフジテレビ系列 発掘!あるある大事典ー から

No.135  静岡三大地域ブランド茶

■本山茶(ほんやまちゃ)
本山茶は、静岡県の茶産地の中で最も古い歴史を持っており、静岡県中部を流れる安倍川・藁科川の上流域で生産されたお茶で、山間地特有の香りと爽やかな味わいが特徴です。かの徳川家康公が、静岡市の駿府城に在城していた頃、愛飲していたといわれています。
特徴【浅蒸し】

お茶の製造過程で茶葉を10秒~30秒程蒸してあります。お茶本来の香りが残るさらりとした飲み口です。

■川根茶(かわねちゃ)
川根茶は、静岡県中部の大井川上流域の山間地斜面に広がる地域で生産されたお茶で、ほどよい苦みと渋みも味わえるバランスのよさが特徴です。江戸幕府の幕開けから100年の頃、今に名高い豪商、紀伊國屋文左衛門は、大井川筋の木材を商っていました。その際、木材とともに持ち帰った川根茶が、江戸で評判を呼んだと伝えられています。
特徴【中蒸し】
お茶の製造過程で茶葉を30秒~1分程蒸してあります。爽やかで程よい渋みがあります。

■掛川茶(かけがわちゃ)
掛川茶は、静岡県中西部の豊かな水と肥沃な土壌に恵まれた地域で生産されたお茶で、濃厚でまろやかな甘みが特徴です。戦国時代に和田岡村高田(掛川市内)の永住寺の改築にあたり、檀徒が京都方面の寺院を視察した際にお茶の種子を持ち帰り、和田岡村吉岡原(掛川市内)に播いたのが始まりだといわれます。
特徴【深蒸し】
お茶の製造過程で茶葉を1分~3分程蒸してあります。渋みが少なく甘味やコクがあります。

No.136   ぐり茶とは?

「ぐり茶」は、伊豆で、関東圏から来客される観光客様を中心に昭和40年代頃販売を始めたのがきっかけです。
ぐり茶は、日本茶の一種で、正式名称を「蒸し製玉緑茶」といいます。「ぐりっ」とした丸っこい特徴的な見た目から、ぐり茶と名付けられました。もともとは伊豆地方特有の呼び方でしたが、やがて全国区でも使われるようになりました。主な産地は、静岡の伊豆、掛川、牧之原、九州の長崎や熊本、佐賀です。煎茶との違いは製造工程ぐり茶と他の日本茶との違いは製法です。一般的な煎茶には「精揉(せいじゅう)」という工程がありますが、ぐり茶にはありません。精揉とは、茶葉の形をまっすぐに整える作業です。ぐり茶は、精揉の代わりに「再乾(さいかん)」という工程を行います。遠心力で茶葉を乾かすことにより、茶葉を傷つけません。再乾を行うことで、苦味や渋みを抑えつつ、茶の成分が出やすくなるというメリットがあります。

No.137   第一の茶道具てなあに?

茶会の客は茶席に入ったら先ず最初に床を拝見いたします。床には掛物が掛けられ、茶会の趣旨に添った飾付けが行われます。茶の湯道具では、「掛物ほど第一の道具はなし」(南坊録)といわれてきました。掛物には、絵や書、歌切、墨跡などがありますが、中でもとりわけ「墨跡を第一」とします。墨跡とは禅僧の揮豪した書を言い、他のものは書跡と呼んで区別をしています。
茶の湯の祖と云われる村田珠光が、参禅の師であった一休禅師から授かった園悟克勤の偈を軸にして度々茶会を開いたことが知られています。古くは、遺偈や法語、印可状などが表装されて掛けられていましたが、茶の湯の流行とともに「大徳寺物」と呼ばれる「一行物」がよく掛けられるようになりました。一行物とは、「臨済録」や「碧巌録」といった禅僧の語録や、経典、詩文などから数文字の言葉を選んで揮豪されたもので、竪一行、あるいは横一行に書かれ、軸物に仕立てられることから、こう呼ばれます。もとより一行物に書かれた言葉の多くは禅語ですから、その言の究極は仏法の奥義です。これは言葉を尽くしても説明できるものではありません。そこで、茶席ではもっぱら軸の出自や言葉の由来などが話題となります。

No.138   色即是空(しきそくぜく)ってどういう意味?

第一の茶道具と言われている掛物、茶会でよく目にする言葉を紹介します。
仏教用語です、般若心経から来てます。物質的な存在は、その真相、その本体において、空しい存在であり、執着される何ものもないということ。(仏教語)。「色」とは、感覚で知覚できるすべての事物や現象。「空」とは、実体がなく空しい意。なにやら、哲学的ですね。実際は、どういう意味なんでしょう。
例え話で、こういうのがあります。「美しい花がそこに咲いている。」ですが、それは、美しい花がそこに咲いているのではなく花はただ、そこにあるだけなんだそうです。「美しい」と思う「心」が、そこにあるんです。
表現「色即是空と頭ではわかっていても、生きているかぎり名声・地位・財産といったものに対する執着から離れるのは難しい」(旺文社「四字熟語新辞典」より)。

No.139   喫茶去(きっさこ)ってどういう意味?

第一の茶道具と言われている掛物、茶会でよく目にする言葉を紹介します。「去」は助字で別に意味はないので、「お茶を召しあがれ」という意味の言葉で、茶掛や色紙などによく書かれる有名な言葉ですが、実は「趙州喫茶去」といって、禅門ではやかましい公案(参禅者に示して坐禅工夫させる課題)になっております。
この趙州和尚、訪ねて来た坊さんに、知り合い初対面問わず、「喫茶去」と言ったこと、言い換えれば誰に対しても一視同仁、みな一様にお茶を勧めた事から、貴賎貧富、利害得失、老若男女等は全く問題外で、誰に対してもひとしく 「喫茶去」であるべきである。
さて私どもの日常はどうでしょうか。相手によっては、居丈高の態度に出たり、そうかと思うと、土下座せんばかりの卑屈な態度をとってはいないでしょうか。
親疎を差別せず、すべて人を平等に見て接することの大事なことを教える。臨済の「且坐喫茶」(且らく座ってお茶をどうぞ)とともに茶人に親しい言葉です。

No.140   一期一会の由来?

第一の茶道具と言われている掛物、茶会でよく目にする言葉を紹介します。
千利休の弟子で山上宗二という茶人がいます。その人の著に、『山上宗二記』というのがあり、利休の精神を伝えています。その中の 「一期に一度の茶会」 という言葉が由来と言われています。
その心は、生涯に一度しか会うことがないと思えば、その一度にすべてを賭ける。短い出会いほど、その一瞬に、心の絆を結びたい。日々、多くの人と出会っていますが、いいかげんな心で会っているとその人から何も、学ぶことは出来ない。一期一会の覚悟で、十分な気配りを もって、一瞬一瞬を大切にしていきたい。この人には、また会いたいと思ったり、もうあの人とは、会いたくないと 思ったリする。そんな事を言っている内は、相手の素晴らしさを理解する 力が自分にないということだ...。。

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