香撰堂本舗 / ワンランク上の味わいを食卓に、静岡産100%深蒸茶匠、特許取得の備長炭入り炭火焙煎茶

改・でしゃばり雑学

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茶に関する(効果効能や生活に役立つ)様ざまな雑学情報を発信しています

No.211  大福茶とは?

大福茶(おおぶくちゃ)は、京都に古くから伝わるお正月用のおめでたいお茶です。昆布と梅干を入れて飲むお茶で、新年に1年の無病息災と幸せを願っていただく縁起物です。
新年に大福茶を飲む風習は、京都が発祥の地でその歴史は1000年を超えると言われています。
平安時代、村上天皇の頃、疫病の流行を憐れんだ空也上人は十一面観音像を彫り、俥(人力車)に載せて京の町を曳いて回った。その観音の供え物としていた茶を飲んだ多くの病人が快復したという。また、病床の村上天皇が六波羅蜜寺(空也が開基した寺)の観音の供え物としていた茶を飲んだところ、快復したとの言われもある。
村上天皇がこれを吉例として元日に服するようになり(王服)、これにならって一般の人々も一年の邪気を払うために元日に飲むようになったということである。

煎茶に梅干しと昆布を入れて飲むものが主流ですが、玄米茶やほうじ茶など、お茶屋さんによってさまざまなパッケージで「大福茶」として販売されています。
関西では、吉運と健康を祈る事からお世話になった人や、感謝の気持ちを伝えたい方へ、また新年のご挨拶に持参するお年賀としても喜ばれています。

No.212  薬をお茶で飲んだらダメ・・・でもなぜ?

お茶の影響が心配な薬剤として、貧血の治療に使われる鉄剤が挙げられることがあります。お茶に含まれる渋み成分のタンニン(カテキン)が鉄にくっついてしまい、吸収されにくくなるからというのがその理由です。しかし、タンニンの薬の効果への影響を調べた研究報告などを元に、 近年ではそれほど気にする必要はないと考えられるようになりました。
むしろ一部の薬よりお薬全般、タンニン(カテキン)作用より、お茶に含まれるカフェインの影響が負の作用を起こします。カフェインは目覚まし効果のある成分で、眠気を除去する薬の成分にもなっています。
カフェインと一緒に飲むと薬の効果が弱くなったり強くなりすぎたり、副作用が出やすくなったりする薬があります。

No.213  茶碗に茶渋なぜ付くの?

近年お茶の色合いを目で見て楽しめるよう、内側が白いものが人気です。だんだんと気になってくるのが「茶渋」による汚れ。放っておくとどんどん着色が進んで、清潔感がなく見た目にも美しくありません。
茶渋の主な原因は、お茶(紅茶やコーヒーも同様です。)に含まれるポリフェノールです。ポリフェノールは、植物が自身を活性酸素から守るために作り出す物質で、抗酸化物質の代表です。とくに子孫を残すための種子や、紫外線による酸化ダメージから身を守る葉っぱなどに多く含まれます。赤ワインやココアなどに含まれることでご存知の方も多いのではないでしょうか。
じつはお茶にも「カテキン」、コーヒーにも「クロロゲン酸」と呼ばれるポリフェノールが含まれています。
これらのポリフェノールは、水と合わさると、水に含まれるミネラル分のうちカルシウムやマグネシウムなどの金属イオンと反応して褐色に変色するという性質を持っています。これが茶渋の正体です
日本は茶渋が付きにくい国です。水に含まれるミネラル分が、茶渋の付き方に大きな影響をもつため、ヨーロッパなどのミネラル分が豊富な「硬水」を使って紅茶やコーヒーを淹れると茶渋の付き方はより激しくなり、逆にミネラル分のない蒸留水で淹れた場合には茶渋は付かないのだそうです。日本の水道水はミネラル分の少ない「軟水」なので、ヨーロッパに比べると茶渋の付きにくい環境とも言えるのですが、やはり頻繁に愛用しているカップには次第に茶渋が付いてきてしまいます。硬水か軟水かで茶渋の「付き方」に多少の差はあるものの、カップと茶渋はもはや切っても切れない関係。上手に付き合っていくしかありません。
茶渋を落とす簡単・安全な方法------
頑固な汚れや、一度にたくさんのカップの汚れを取りたい場合に、漂白剤を使えば簡単ですが、健康によく安全な方法をお教えします。
大きめの鍋やシンクの洗い桶などにカップと重曹を入れ、熱湯を注いで30分ほど放置した後、普段通りに洗うと綺麗になります。軽めの汚れなら、スポンジに塩又は重曹を少し付けて気になる部分をこすれば簡単に落とすことができます。
この場合、重曹は「食用」のものを使うようにしましょう。お掃除用や工業用などの重曹は、製造の過程で不純物を含んでいることが多いので、キッチン周りや口に入れたり肌に触れたりするものに使用する際は食用のものが安全です。食用のものならお料理に使えるのはもちろんのこと、お洗濯やお掃除などにも流用できます。

No.214  お茶こぼすなんて、なんておっ茶こ茶いなんだろう!--ダジャレ特集

足の間にお茶を挟んで、マタニティー
抹茶くれないと、待っちゃくれない。
待合室でお抹っ茶
お茶の種類を、ティーチミー
お茶しまっちゃうの?
ニッポン茶茶茶
八女に行くのはやめティくれ~
抹茶が余っちゃった
おいティお茶飲みたいな
煎茶を出すのは先着順!

ーー
失礼致します、お後が詰まっております。

No.215 お茶のシミ抜き方法

うっかり緑茶や紅茶をこぼしてしまって大切な服がシミになってしまったことや、カーペットや絨毯がシミで台無しになってしまったという経験がある人は少なくないでしょう。
お茶の染み抜きのキーワードは、スピード処理水洗いです。
お茶のシミは水溶性なので、すぐに水洗いをすれば簡単に落ちる場合が多いです。時間が経つにつれて落ちにくくなるため、なるべく早く処理する必要があります。
シミがついてすぐの場合も時間が経ってしまった場合も、お茶のシミ抜きをするときは水を使うのが基本的な処理方法です。水溶性である緑茶や紅茶のシミは、すぐに水洗いをすれば簡単に落とすことができるため、落ちにくい頑固なシミにはなりません。生地を傷める心配のある漂白剤を使わなくても、台所用中性洗剤でキレイになる場合がほとんどです。

No.216 もともとは男性しかやっていなかった茶道、女性がをするようになった理由

歴史的背景で重要なポイントとされているのは明治時代と言われています。その大きな理由はふたつです。
■文明開化の影響から、西洋の思想、風俗、生活が取り込まれるようになりました。例えば、それまで畳の上で正座をして茶道をすることが一般的でしたが、明治時代に外国人の方を招くために椅子に座ってお茶をいただく「立礼」(りゅうれい)というスタイルが裏千家流によって、編み出されたのです。実際に明治5年に京都博覧会で立礼式の席を設けたという記録があります。
そして、この「立礼」スタイルは、畳で正座をしてお茶をいただくものではありません。そのため、あまり多くの人が畳で正座をして生活をすることがなくなってきたこと、海外の方で正座をする習慣がない場合でも、茶道を楽しめるために現在でも多くのお茶会で取り入れられています。
■女性の教育のために取り入れられた茶道。発端は女学校に取り入れられたとされていますが、一番最初に女性の教育で取り入れようとした女性がいます。その方は、跡見花蹊氏(あとみかけい)です。明治8年に開講した跡見女学校で、茶道を女性の教育の一環としてカリキュラムに取り入れました。
実はそれまで茶道は礼儀作法として意義付けられていませんでした。しかし、このように女性教育の一環として茶道を学ぶことで、「人に対する思いやり」や「美しい所作」を身につけようという考え方が徐々に広まってきたのです。
このような歴史があるため、茶道では男性と女性とではお点前(てまえ)や扱う道具も異なる流派があります。それは、女性の方が後に茶道をするようになったからです。

No.217 お茶屋さん倒産の現実—2019年データー

お茶本来が持つ味や香りを説明できる「お茶の専門店」で倒産が増加している。帝国データバンクの調べでは、日本茶をはじめリーフ茶を取り扱う茶専門店の倒産が2019年に12件判明した。この水準は16年以降4年連続で増加し、過去最多の件数となった。
近年は「抹茶ブーム」も手伝い、スイーツや菓子などに抹茶が使用される機会も増えるなど、その魅力が見直されてきた“茶葉”。それでも専門店が倒産する背景には、個人消費の「茶葉離れ」や販売チャネルの変化などが進行。需要が戻らないなかで、高い品質や伝統、お茶に対する知識の豊富さといった、専門店が得意としてきた強みが生かせない経営環境にある。

専門店が主に取り扱うリーフ茶の消費量は、近年減少傾向が続いている。リーフ茶とは、急須に入れて飲むお茶のこと。総務省によれば、2018年における一世帯当たりの緑茶消費量は798gで、1993年の1335gに比べ約6割程度の水準に留まるなど、リーフ茶全体では需要の低迷が長く続いている。大きな要因はお茶の「あり方」が変化したことだ。実際に全国清涼飲料連合会の調査では、2018年の緑茶飲料の生産量は296万klに拡大。3年連続で過去最高を更新している。
代わって緑茶飲料の需要拡大を後押ししたのは、近年急速に普及が進んだ「ペットボトル入り(PET)緑茶」の存在が大きい。ノンカロリーかつ手軽な飲料として親しまれるPET緑茶は、安価で手軽に飲むことが最大の利点。幅広い世代に飲用され、喉の渇きや食事の場のみならず、会議などフォーマルな場でも用いられるなど、活躍の場所を選ばない点も魅力です。

最近では緑茶など定番商品のほか、17年頃から火が付いたほうじ茶人気の拡大、日本茶を採用したミルクティーなどの派生ジャンル、特定保健用品(トクホ)対応のPET緑茶など多種多様な種類も登場。PET緑茶にとって追い風となる状態が続いている。
対するリーフ茶では、PET緑茶など既製品に比べ、消費者に接する機会が少なくなった点が最大の弱みです。大手ネットニュースの「しらべぇ編集部」が昨年、全国約1700人を対象に実施した調査 によると、「急須でお茶を入れて飲む人の割合」は全体で約3割にとどまった。年代・性別でも大きく差があり、女性では60代で約6割が急須でお茶を飲む一方で、30代では約3割、20代では約2割にとどまっている。男性でも60代は約半数、30代からは3割を下回る水準。職業別でも差があり、会社経営者が約5割となった一方、学生は2割にも満たなかった。

消費は比較的年配者を中心とした消費に偏る一方、若年層や一般家庭での「急須離れ」が大きく表れている。

No.218 生葉収穫量・荒茶生産量・10a当たり生葉収量

方、生葉収穫量や荒茶生産量をみると、概ね横ばい圏内で推移しています。先程ご紹介した摘採実面積が減少する一方、生葉収穫量がほぼ横ばいで推移しているため、10a当たり生葉収量は近年、上昇しています。
農林水産省「茶をめぐる情勢」には、「茶農家の経営面積は規模拡大が進んでおり、特に鹿児島県では規模拡大が顕著」と記載されています。

農林水産省大臣官房統計/2019公表

No.219 お茶の購入先が、専門店から量販店にシフト—2016年データー

お茶そのものの流通の変化もある。総務省の「全国消費実態調査」では、1979年における消費者の緑茶購入先は、専門店が6割超を占めるなど高いシェアを有していた。しかし、以降は専門店の占める割合が年を追うごとに縮小を続け、2009年以降は3割を下回るなど低迷ぶりが顕著に見られる。お茶を買うために「専門店に出向く」という購買行動がなくなり、専門店にとっては新たな販売機会を見つける事も難しい。

一方、専門店に代わる購入先として台頭したのが量販店。特にスーパーの占める割合は年々増加傾向で推移し、2014年には34.4%と全購入先のうち最も高い水準となった。通販による購入も近年急拡大の傾向にある。そもそも、近年は同じリーフ茶でもティーバッグ型や粉末型など、手軽さを売りにした量販加工品が主力なため、日常的にお茶を買うにあたり高度な知識などが必要ない。中元や歳暮、冠婚葬祭の略式化が進み、進物用や贈答品用の緑茶ニーズも先細りしており、あえて専門店へ行く必要性が無くなった点も大きい。

お茶の個人消費が多様化したことと流通の変化。二つの大きな変化が専門店の経営を大きく揺さぶり、市場退出が増加した大きな要因となっています。

No.220 栽培面積・摘採実面積の推移

農林水産省大臣官房統計部「平成30年産茶の摘採面積、生葉収穫量及び荒茶生産量(主要県)」によると、主要県の緑茶栽培面積や摘採実面積は緩やかな低下傾向をたどっています。関東農政局「茶の動向」によれば、生産者の高齢化などから零細茶園を中心に減少していることが背景にあるようです。

農林水産省大臣官房統計/2019公表

 

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