香撰堂本舗 / ワンランク上の味わいを食卓に、静岡産100%深蒸茶匠、特許取得の備長炭入り炭火焙煎茶

改・でしゃばり雑学

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茶に関する(効果効能や生活に役立つ)様ざまな雑学情報を発信しています。

No.051   ほうじ茶を淹れると、油膜のようなものが!何?

結論から言いますと、有害なものではありません。
お茶の葉には脂質が4~5%程度含まれています。この脂質は、煎茶などではそのまま細胞内にあるために淹れても浮いて出てくることはありませんが、それを焙じたほうじ茶では、高温で焙じるので脂質が表面に出て、熱湯より溶け出して油膜ができます。違和感があるかもしれませんが、お茶の本来持っていたものですから、決して心配はありません。

 

No.052   お茶に関する『うわさ話』のウソ・ホント 番外①

【疑】 お茶の栽培に農薬は使わないの?
【答】 ウソ
お茶を栽培するには、病気や害虫の被害を受けないよう、必要最小限の農薬が使われます農薬を使う場合には、「農薬取締法」や「食品衛生法」「水質汚濁法」などの法律で、使う時期や使い方、残留基準などが厳しく決められています。食品中の農薬の残留基準は、食品衛生法によって「一生、毎日食べても健康に影響がないと考えられる量」と定められています。
このように、収穫をするときには、農薬が残らないよう基準を守っていますので、安心して飲むことができます。なお、新茶の時期は害虫の発生が少ないため、通常、農薬は使用しないで収穫します。

No.053  石田三成と三献茶

石田は近郷真言宗の寺の小姓を務めていました。当時、織田信長の家臣として長浜城主であった羽柴秀吉(豊臣)は、鷹狩をした帰りに喉が渇いて、途中にあったお寺に立ち寄ってお茶を頼んだと云います。そのとき対応した寺の小姓が、最初に持ってきたのは、大きな茶碗に沢山入ったぬるめのお茶でした。
秀吉は喉が渇いていたので、お茶を一気に飲み干し、もう一杯お茶を頼むことにしたそうです。そして小姓は、さっきよりも少し小さめな茶碗に、少し熱いお茶を半分ほど入れて持ってきました。秀吉はそれをまた飲み干し、三度目の茶を所望します。そして最後に、小姓が出したお茶は、小ぶりの茶碗に熱々のお茶を少し入れたものでした。この心意気と気の利く小姓の働きにとても感動した秀吉は、そのままこの小姓を城に連れ帰り家臣としたのです。三献茶とは、この小姓こそが、若き日の石田三成だったという話です。三成は秀吉に気に入られて長浜城に連れ帰られ、秀吉のもとで武将としての人生を歩み始めました。

No.054  石田三成と三献茶ー新説ー

この三成の素晴らしい才能を示すエピソードに水を差す無粋な見方があります。茶の熱さはたまたまそうなったのに、秀吉が勘違いしたという見方です。
それによると。まず秀吉が寺にやってきて、茶を所望しますわな。んで、佐吉が茶を入れて来いと言われます。
ここで、佐吉、焦ります。「お湯がわいいない」ってことで、湯を沸かし始めますが、「早くしろ」とせっつかれてしまいました。そこで、もうかなり前に使ったぬるま湯で茶を点てて、その場をしのぎます。「ふー…」と一段落したのも束の間、「もう一杯くれ」と言ってきます。ここでまたまた焦ってしまった佐吉。お湯は沸かしてはいますが、まだ中途半端です。でも、仕方ないので、佐吉はそのまだ沸かしてる最中の中途半端なお湯で茶を点てて、その場をしのぎます。「ふー…」と二段落したのも束の間、「さらに一杯所望」だそうです。
しかし、佐吉はもう焦りません。さっきから沸かしていたお湯がついに沸いたので、澄ました顔して熱々の茶を点てて、秀吉に出しました。またまたまた「ふー…」と一息ついていると、「秀吉が呼んでいる」と言うじゃないですか。
(あわわ…。バレた…。)と内心ヒヤヒヤの佐吉でしたが、秀吉のところに言ってみると、「おまえ、俺のところに来ぬか。」というお言葉。
こうして、佐吉は秀吉が勝手に勘違いしてくれたおかげで、秀吉に取り立てられ、石田三成として名を挙げることになるのです。…というわけです。
まあ~見方としては面白いかもしんないですが、近江の人に怒られそう、三成の切れ者のイメージがぶちこわしですね??……。

No.055  美味しいお茶を飲むための水には流せない話②

水の味わいを大きく左右しているのは、水の硬度です。硬度とは、水に含まれているミネラル含有量によって定められている数値です。ミネラルの成分とは、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、カルシウムの事をいいます。そのミネラル分が多い水を硬水といい、少ない水を軟水と呼んでいます。一般的に、硬度が100未満水を軟水、200以上の水を硬水と呼んでいます。日本の水道の硬度は20~80の軟水です。お茶をおいしく飲むためには、ミネラル分が多いとお茶の味が死んでしまうために、軟水がいいといわれています。また硬度にして、50~200の水が適しています。

No.056  昔に比べて最近、茶の香りが少ない気がします、なぜ?

近年お茶の香りが少なくなったと、よく言われていることです。いろいろな原因がありますのでまとめてご紹介します。
① 最近のお茶は深蒸し茶が一般的になった影響で、全体的に製造工程中、蒸し時間が長い傾向があります。それによってお茶の香りの成分(揮発性成分)が製造中に昔よりもたくさん揮散してしまい、香りが少なくなったということです。
② 全国の茶園の74%が有名な「やぶ北」という品種で、その他の品種と合わせて86%が品種化されています。ということは残りの14%のお茶が在来種ということですが、昔のお茶というのは、この在来種のことかも知れません。現在お茶の樹は「挿し木」で繁殖させますが、在来種というのはお茶の種をまいて育てたもので、葉の色、大きさ、形、収穫適期まで個体ごとに異なっています。そのなかには、香りの成分が紅茶用品種のものに近いものもあり、それらの香りが際だって強かったのだと考えられます。
③ 農業の近代化によって、農道が整備され、大型の製茶機械が導入されたことで、収穫してから製造するまでの時間が短縮されたことも香りがなくなった要因かも知れません。生葉を放置しておくと葉がしおれて甘い香りがただよってきます。昔のお茶栽培では大きな麻袋に目一杯詰め込んで人手によって山からかつぎ下ろしていたでしょうから。したがって、緑茶がウーロン茶の半発酵茶に近いお茶になっていたのかも知れません。現在、茶の研究機関においては、香りの良い茶を作ることもひと つの課題として、緑茶用品種の育成が研究されています。

No.057  お茶を1日5杯飲めばビタミンC必要摂取量OK!

緑茶のビタミンCは、煎茶に最も多く含まれ(250mg/100g)比較的熱に強く保存にもすぐれた特性があります。一煎目80%以上、三煎目までにほぼすべてが溶出します。ビタミンCは人体内のあらゆる所で作用し、1日の所要量は50mgです。したがって一人分について5グラムの茶葉を使うとすれば茶碗5杯程度飲めば必要量が満たされるはずです。ノーベル化学賞・平和賞を受賞したライナス・ポーリング博士は、ビタミンCの大量摂取によりウイルス感染への抵抗性が増し、色々な病気の予防や治療に効果があると提唱しています。またビタミンCは美容の点からも、肌に弾力性を与え水分の減少を防ぎ肌の色を黒くするメラニン色素の生成を抑制する効果もあります。

No.058  お茶をまるごと食べると効果的!

意外に知られていないのが、お茶はビタミン類の宝庫であるということです。100g中のビタミンCはレモン果汁の約五・六倍、ビタミンAはにんじんの約1.8倍も含み、ビタミンEやミネラル、カルシウム食物繊維なども多く含んでいます。ただし、お茶には興奮作用の素カフェインも含まれています。ところが、旨味成分テアニンがカフェインの興奮作用を緩和する作用があることが近年科学的に発表されました。お茶を効果的に摂取するには、茶葉ごと食べることをお薦めします。飲み物から摂る場合は、水溶性のカテキンやビタミンCは良いのですが、水に溶けないビタミンAやEは、食物繊維などは葉茶にそのまま残りる事からです。

No.059  方言から業界用語に《みるい》《こわい》

《みるい》
まだ成熟していない状態を言います。またみずみずしい若葉の事を指しても言います。使い方としては「このお茶はみるい葉を使っているのでおいしい」 とか 「このお茶はみるめの味がする」と使います。反対の意味がこわいです。
《こわい》
成熟して固くなった状態を言います。またお茶の葉がみずみずしさを失った状態も指しています。「このお茶の葉は摘み取りが遅れてこわくなってしまった」 とか 「このお茶はこわい味がする」という使い方をします。意味としては飲んでもおいしくない状態を指しています。

No.060  お茶が黄色く変色するのはなぜ?

急須から注いだ後、長時間湯飲みに置いてそのままにしておいたり、熱いお茶を直接保温ポットに入れると時間がたつと緑色から茶色に変色します。これは、お湯の温度によってタンニンの酸化生成が活発に行われることからです。その速度は使用するお茶によって異なりますが、熱いお湯で入れるほど早くなると言えます。また二煎目のお茶を飲む場合も同じ作用が起こりますので、早めに飲用しましょう。逆に水で入れたお茶(成分が溶け出すまで時間はかかります。)はタンニンの溶け出す量が少ないこともありますが、酸化が抑えられ、冷蔵庫に入れておけば2日間くらいは褐変しません。

 

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